あるスノーボーダーの最高な映像の撮り方

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23歳のマックス・ボギーは、アメリカのオレゴン州にあるフッドメドウズマウンテンでリフトに乗りながら景色を見渡していた。今日は最高の映像を撮影するために、彼の友人6人ときていたのである。昨夜のうちに20~30cm程度の新雪が積もっていたが、朝には雲もなくなり、太陽がまばゆく輝いている。テレインパークにある真新しいレールで遊ぶには最高の天気で、すでに数人のスノーボーダーがハーフパイプに挑んでいた。

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彼らの左側には似たような別の撮影クルーがいたが、大型のカメラや三脚、魚眼レンズを用いて、勢いよくキッカーに挑んで360度回転する姿を撮影していた。その反面、マックスはASUS ZenFone 3 Ultraのみという軽装備で撮影する予定をしている。

マックスのバックパックには、プラスチック製のプロテクターにいれてある撮影用のスマホとそれを収納できる伸縮式のロッドが入っている。これらを使用することで、空中でのスピンやマニューバ、レールなどでも自分で撮影をすることができる。動画撮影では、3軸電子式手ぶれ補正(EIS)により、ブレのない映像を撮影できるため、マックスの撮った写真や動画はまるでシルクのように滑らかに再生することができる。

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ヘルメットにも特殊なホルダーを付けていて、本人目線で動画を楽しむこともできる。カメラのスペックとしても他のクルーたちの装備に負けず劣らず、4K解像度による動画撮影が可能なため、まるでその場をそのまま切り取ったかのような臨場感で撮影することができる。

ハーフパイプにドロップインするマックスは友人にスマホを預けた。パークの他のライダーたちの応援を受けながら、彼は2ヒット目で540テールグラブを鮮やかに決める。ハーフパイプも終盤に近づくが、まだ終わりではない。

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友人はマックスの横を滑りながら動画を撮影していた。マックスがパークの中で最も長くて高さのあるレールに飛び乗り、フロントサイドノーズプレスを決めと、周囲からは称賛の声があがった。

友人にスマホを返してもらうとすぐさま動画編集を始める。日が沈むころには彼はロッジでビール片手に編集作業を行い、帰路の車内ではYoutubeに動画のアップを済ませてしまい、彼の1日は終わった。